2007/11/20

ついにゴール




写真1、到着して記念撮影。
写真2、帰りに見えた富士山


僕には夢がある。
沢山あって、今までの人生で大きな夢も小さな夢も叶えてきた。
けど、まだまだ沢山あるのが現状。
この日本1周も夢の1つであり、今日、遂にゴールした。
実際はきのう(20日)だが。
まずは昨日の朝からの話からしよう。

朝、5時に起き早くに友達の家を出た。
国道246を走り抜けるために朝早くに出発。
しかし、結局混んでた。
さすが東京。
まいっちゃうぜ。
懐かしの二子玉川を通り目黒に。
ここには中学、高校と通いつめた。
母校に寄ってみた。
現役高校生からの冷たい目線。
後から聞いたけど学校に浮浪者がいると思われたらしい…。
軽井沢でお世話になった富倉先生と再会。
朝食をごちそうになった。
学校に帰ってくるとジャンベの上にうまかっちゃん高菜入りが!
え?だれだ!?
桑嶋先生だった。
この先生はバイクで日本1周をしていて、僕のブログをよんでくれていた。
懐かしの保健室に行ったり、購買にいったりした。
校庭で座っていると、女子の体育の授業が始まり少し混ぜてもらった。
昼休みには1お男子高校生が話しかけてきて。
「僕も日本1周したいんですよ!」
と声をかけてきたりした。
そうなんだ。
俺は日本1周の先輩になったんだな。
やっぱり母校ってのはいい。
居心地が良すぎて昼間でいてしまった。
次に向かったのは葛西。
ここは今年卒業したばかりの専門学校がある。
待ってくれている友達もい、寄ってみた。
機材庫に行くと、クラッカーが鳴り響いた。
歓迎してくれたのである。
とてもうれしい。
相変わらずヒゲをいじられた。
もうゴールまで10キロ。
荒川の河川敷を走った。
もう夕暮れ。
辺りは真っ赤になっていた。
ふと、横を見てみると富士山が見えるではないか!
そういえば、スタート初日も富士山がみえたなぁ。
富士山に始まり、富士山に終わった。
家まで1キロをきった。
この1キロがとてつもなく恐かった。
最後の最後に事故だなんてありえない。
大好きな植村直己の本に
「100里ある所で99里にきてやっと半分」
という言葉が頭の中で何回もよぎった。
本当にしゃれにならないほど緊張した。
そして、あそこの角を曲がればゴールだ…。
曲がってみると、ゴールテープが引かれている。
なんと、彼女や親父、友達が待っていてくれたのだ。
そしてゴールテープをきった。
ついにゴール。
5月20日から11月20日の6ヶ月の旅が終わったのだ。
彼女はないていた。
2人抱き合った。
あの親父も半べそだ。
そして夢にまで見たシャンパンがけ。
これやってみたかった(笑)
ずぶ濡れになり、家の玄関を入った。
玄関に入るまではこんな風に考えていた。

意外に簡単だったなぁ。
事故もなかったし、1番辛かったのはこの前の風邪。
本当に日本1周したのかな?
達成感がない。
本当に北海道も沖縄もいったのか?
あまりにも簡単だ。
家に帰っても普通に終わるんだろうなぁ。

そう。
玄関潜るまでは…。
家に入った瞬間、堅く結ばれた心の紐が「スルッ。」っとほどけた。
泣いてしまったのだ。
僕はね、感動して泣いた事が1回もない。
映画みたって、本をみたって感動して泣くなんて本当になかった。
しかし、今回は違う。
頭じゃなくて、体の方が「家に帰った」という事に気がついたみたい。
その時に初めて日本1周したんだ。ということが解った。
よくがんばった。
ん?
この言い方しっくりこない。
なんて言うんだろう?
ん〜…?

まぁいいか!
帰ってきたんだし(笑)
今日の1日は人生で1番楽しかった日であり、1番うれしかった日でもあった。

この半年で出会った人には本当に良くしてもらった。
1人1人お礼を書きたいが、めちゃめちゃ長文になっちまう。
ごめんなさい。
一言言わせてください。

「本当に助かりました!」

今度は俺が助ける番です。
直接は返せるかは解りませんが、この先チャリダーを見たら何か手助けしてあげよう。
そう、俺がしてもらったように。

今回、1番頑張ってくれたのは何を隠そう彼女であった。
最初に日本1周に出たいと言ったのは彼女だった。
少し迷っていたが、OKを出してくれた。
ここでNGが出ていたら出来なかったであろう。
そして6ヶ月俺の支えになってくれた。
このブログも実は彼女がすべて更新しています。
本当に大変だったと思う。
待ってるのって大変だ。
本当にありがとう、そしてお疲れ様。
もう1人旅はする予定ないから。
一緒にいよう。

そして親父。
俺という存在はすべて親父仕込みである。
子供の頃から世界を見せてくれたし、サバイバル的な知識を俺に与えてくれた。
そんなせいか、「自転車で日本1周する。」
と言ったとき、大喜びしてくれた。
この家庭で生まれていなければ日本1周なんてしなかったと思う。

そして母ちゃん。
なんだかんだ母の味が恋しくなった。
そして自炊、洗濯の大変さもわかった。
やっぱり母親ってのはすごく大変なんだな。
一人暮らしの経験もない俺はすごく痛感した。

そして兄弟。
みんなそれぞれ個性が違うがやっぱり繋がってるんだなぁ。
みんな快く送り出してくれた。

あと、これは今日思った。
地元の山谷。
これはでかい。
隅田川、荒川が汚くて良かった。
浮浪者大国で良かった。
本当にそう思った。
なぜなら、隅田川、荒川を見て育った俺には他の地域の川や海が、とてつもなく奇麗に感じた。
どこの水もうまかった。
どこの野菜もおいしかった。
日本で1番汚い所は本当に山谷だった。
1番低い所にいる俺からはどこも美しかった。
ありがとう山谷よ。
沢山の浮浪者を見ているせいか、野宿なんてお手のもと。
危ないやつなんて見ればすぐわかるし、酔っぱらい対処方法なんてのも身に付いていた。
地元山谷に産まれ育って本当に良かった。

そしてこれからの事を考えた。
この日本1周、先ほど書いた通り簡単だった。
僕は違う意味でこの日本1周を挑戦した。
「自転車で日本1周出来なかったら海外は無理だな。」
時間とお金があれば誰だってできるよ。
本当だよ。
若いから出来てるんじゃないよ。
気持ちの問題だ。
俺はよく思う。
「海外に行きたいなぁ。」
とか言って全然行かないやつ。
「行けば良いじゃん。」
というと、
「お金も時間もなくていけないよ!」
お金も時間も自分で作るもんだよ。
待ってたって何もでできんさ。
俺はいつでも攻めるぜ。
超負けず嫌い。
たとえ相手がプロであろうと、「俺のが強いよ。」っていってぼろぼろに負かされる。
いつもそうだ。
けどね、これは負け惜しみでもないんだが気持ちは絶対負けてない。
俺となんかで勝負した事ある人はご存知であろう。
強いのは強いんだけど、負ける事だってあるさ。
そう、やる事が大切。
ここが1番大切。
僕にはどって事なかったけど、始めの1歩が難しい。
歩けばどこだってつけます。

話し大分それたな!

次は世界1周だ。
これは宣言しておきます。
もし俺がいつまでたっても世界1周しなかったら馬鹿にしてください。
一応2、3年で金を貯めて、彼女と2人で世界を周ります。
今回の日本1周は夢であったが通過点だ。

そして最後に、夢は沢山持ち、1つずつ叶えて行くものだ。
最初の方に書いた「シャンパンがけ」。
これは俺にとって小さな夢だった。
やってみたいと思わない?
そう、少しずつ叶えて行くんだ。
これからもずっと…。

今日の走行距離  66.66キロ
トータル走行距離  10995.75キロ
現在地  東京都台東区実家

6 件のコメント:

  1. おかえり。
    少しは好き嫌いが直って帰って来たかな?
    しばらくは遊んでもらえるな。

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  2. お帰りぃ!
    ここにログインするのも、お終い。
    今見ると、本当にいろんな人に応援してもらったねぇ。
    このブログは、お互いの宝物の一つね。
    ネット上に宝物が出来たのは初めてだ!

    >あいのひげ
    おばちゃんもず~っとコメントしてくれて
    ありがとう!
    確実に更新の原動力の一つになってたよ(笑)

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  3. ゴールおめでとうございます☆

    よくできました!!!本当にお疲れ様☆これからよく休んでください。帰りの富士山の写真もきれいだ。

    マーテイン
    [能登で会った人]

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  4. あいのひげ>

    帰ってきました!
    毎回コメントありがとうございました。
    1人旅は控える事にします。
    山登りに行きましょう。

    ひいろぉ>

    たしかにネット上の宝物だ。
    6ヶ月よく頑張ったよ!
    本当にありがとう。
    これからは二人でがんばってこう。

    マーティン>

    久しぶり!
    ブログ見ててくれたんだ。
    コメント見ると完璧に日本人だな(笑)
    さすが国立…。
    恐れ入ります。
    そうそう、俺が心に刻んでる言葉を教えるよ!
    英語がちゃんとはなせる人しか解らないと思うから、君にあげる。

    only the substance educated nuethic are free

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  5. ゴールおめでとう☆
    無事で何よりでした。

    次回の旅は2人でスタートしてください!

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  6. とみぃママ>

    ありがとうございます!
    本当に無事でなによりでした。
    杜仲茶頼んでおきましたよ!

    次は2人ですね。
    無事に帰ってみます。

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